五月天7thアルバム『後青春期的詩』より「如煙」。
MVを見ながら歌詞を確認してたら泣きそうになったんだぜ。
「煙のように」
作詞:阿信
作曲:石頭
ベッドに腰掛けて 窓の外を見る 記憶は空に満々ている
命は美しい錯覚 時間は泥棒 全てを盗み去った
七歳のあの年 あの蝉を捕まえて 夏を捕まえることができたと思った
十七歳のあの年 彼女の頬にキスをして 彼女と永遠を過ごすことができると思った
永遠に変わらない永遠はあるのか
抱きしめた美しいものが 二度と壊れないような
顔の上で嶮しい歳月に好き放題させることのない
永遠の別れを遠くにやるような
誰か聴こえるか
ベッドに腰掛けて 振り返る 誰か深い眠りにある
あの年老いた顔は 自分か きつく瞳を閉じている
かつて自分を愛した そして自分が愛したものたちが 自分を取り囲んでいる
持っていくことができないものたち 遺憾と眷恋は 最後の涙に変わる
後悔を洗い流すことのできる涙はあるのか
大雨となって戻れない町に降り注ぐ
もう一度物語を書きなおすチャンスをおくれ
彼女の一生に一言謝り 借りを返すチャンスを
永遠に日暮れない世界はあるのか
星や太陽 万物はみな 自分の言うことを聴いて
月は満ち欠けをやめ 春は遠くに去らず
梢が木の葉をきつく抱きしめているような
誰か聴こえるか
耳元で 眼の前で この人生が再演される
自分が闇から来て 闇へと帰る
この世の 瞬間 天地の間
次の自分は 誰なのか
永遠に枯れない薔薇はあるのか
永遠に誇り高く完璧で 永遠に妥協しない
なぜ人生は最後には一枚の紙くずのようになってしまうのか
鮮明な一枚の花びらに及ばない
あの日を止めることができる栞はあるのか
最も単純な笑顔と最も美しいあの一年
鞄の中はケーキとソーダが詰め込まれていて
双眸はただ疑うことを知らない無邪気さに満ちていて
無法の限りを尽くさせるような
ピリオドのない詩集はあるのか
青春が永遠に自分たちの歳月に住み着いて
少年と少女はみなギターとダンスシューズを持っていて
世の中の苦痛を笑って忘れ 楽しさだけがあるような
もう一度最初からやり直すことのできる明日はあるのか
かつて無駄にしてしまった昨日を再び感じさせてくれるような
生きることや生活すること もう無駄にはしない
物語をこんなに後悔するものにさせないから
誰か聴こえるか
別れを告げたくないんだ
ベッドに腰掛けて 指先を見る もう煙のように
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